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ゆるゆるベジタリアンシェフ & 乳製品・卵を使わないビーガンのペイストリーシェフやってます。体に良いのに美味しい!がレシピづくりのモットーです♪


by ASTY_55

RAW FOOD real world

RAW FOOD real world_d0095837_951791.jpg日本の本屋では、玄米菜食主義関連の本といえばマクロバイオティックが主流だったけど(少なくとも私が日本にいた半年前はそうでした。)、New Yorkはそうでもない。例えばベジタリアン料理を教えるNatural Gourmet Cookery Schoolで売っている本は、ベジタリアンクッキングや健康食について書かれた本が主流だし、Whole Foodsという大型オーガニックスーパーマーケットで売られている本も自然食やベジタリアン料理などが主流でマクロバイオティックの本は見かけない。どちらかと言えば、Raw Foodの本がメインで置かれているなと思う。Raw Foodとは、言葉通り生の食べ物。「野菜やフルーツには酵素が含まれていて、この酵素は食べた物の消化を助ける働きがある。118華氏(約47℃)以上で調理するとその酵素が死んでしまう。酵素だけでなく、ビタミン・ミネラルも高い温度で調理することで破壊されてしまうため、その酵素やビタミン、ミネラルが破壊された食べ物をいくら食べても、体はそれらの栄養を求めてもっと食べたいという欲求にかられ、食べても食べても満足感が得られない。例えば、調理しない食べ物しか食べない野生動物がガンや糖尿病で死んだことがあるだろうか?」ということがこのRAW FOODの本に書かれている。この本に載っているレシピも生のフルーツや野菜か、118華氏以下で調理されたものばかり。実際に研究で、その食事の成果は証明されているようで、私自身もここ生のフルーツを食べるのを避けていたのを止めて、朝食をフルーツに変えてからの方が以前より調子がいい。ただこの理論はちょっと強引だなと思う。大体私達は野生動物と環境も違うし、レストランのレシピも入っていると思うので当然だけどこの料理本に書かれているような食事は作れない。朝食や間食に生のフルーツを取り入れて栄養を摂取するだけで十分だと思うけれど、こうゆう食事方はたいてい極端な方向に走り勝ち。これが正しい、これ以外は正しくない。みないな・・・。人それぞれに体質があるわけだし、これまで食べてきたものも違う。大事なのは、これが正しいに振り回されずにかしこく情報を仕入れて、自分の体質に合わせて取り入れていくことかなと思う。

この本を書いているMatthew Kenney&Sarma Melgailisはパートナー同士で、ManhattanでPure food and wineというRaw Food専門のレストランも経営しているRaw Food界のセレブ。アメリカの料理本って、写真はほとんど載せずレシピだけをずらっと載せているものが多いので、出来上がりを自分で想像しないといけないんだけど、この本はフォトジェニックな二人の写真がたくさん載っていて、もちろん料理の写真も美しく、レシピ本というだけでなく写真集。暖かくなったら是非言ってみたいレストランの一つです。だって寒いのに生の野菜やフルーツをそんなにたくさん食べたくないなと思うけど、冬でもこのレストランが流行っているのか見てみたい気はします。
by asty_55 | 2007-01-24 10:00 | Book